サンタ

  • 2008.12.24 Wednesday
  • 21:28
珍しい事だが2日続けてこの日記を書いている。と、思ったらこの前の更新は一昨日だった。
記憶が丸1日ぬけているな。

午前中、S銀行の担当者Y君が来社する。
30歳半ばの彼はコンピューターのような話し方(失礼)で目をキョロキョロさせて話をする癖がある。
最初、会社に出入りしていた頃は私とは挨拶を交わす程度だったから、気付かなかったのだが彼を見ていると名前は知らないがスターウォーズというSF映画に出てくるロボットを思い出してしまう。(本当失礼)アハハ

午後より、本部のS君と池袋にて打ち合わせを終え、U社長の会社に伺う。先日沢山のイクラを自宅に送って頂いたお礼と打ち合わせを兼ね、年末の挨拶をしてU社長の会社を出た。

係員が誘導してくれるMホテルの駐車場で、車の出庫を告げると何やら機械の故障で少し時間がかかるとの説明があった。
会社に戻るだけなのだから、慌てなくてもいいかとホテルのロビーにあるカフェに入りソファに腰掛けコーヒーを頼む。
暫くすると、隣のテーブル席に私と同じか少し若い位のスーツを着た男と中学生位の少女が私の目の前を通り過ぎてテーブルについた。私は少女がもう少し年が上かとも思ったのだが私はこの位の、特に少女の年齢が解らない。
「パパ、今日はお泊り出来るよね」
「・・そうだな。今夜は泊まっていいよ。明日朝5時には出なきゃだけどね」
人の会話を聞くことは下品な事だと解っている。
が、愚昧な私は、このやり取りを聞いて2人の関係が酷く気になり始めた。さりげなく辺りを見回す振りをして少女を見直して見る。やはり子供だ・・。なら当たり前だが男と女の関係ではあるまい。
2人はオレンジジュースを注文し、ウェイトレスが離れて行くと
「サンタは一体何処から入って来るの」少女がその男に訪ねた。

少女の年が何歳なのかは解らないがこの会話を聞いて、最初は中学生くらいかと思った私の予測が外れているだと思った。
長い黒髪と大人びた少し大きめのイヤリングをしているが、きっとまだ小学生位なのだろう。
まさか中学生になってサンタクロースを信じてはいまい。
もしかしたら信じている子供もいるかも知れないが、今の、特にこの東京にはいるとは思えない。
私は少女の質問に男が何と答えるのだろうかと興味を持った。
男は困ったような顔で「何処から入ってくるのだろうね・・玄関かな」と苦笑いをしている。
「ママも来れば良かったのにね」
少女の声が聞こえなかったのか、男は下を向いたまま水の入ったグラスを廻している。

少女がパパと呼ぶ男は多分彼女の父親なのだろう。
男は自分の仕事の話や普段の生活をゆっくりだが大人に話すような口調で少女に説明をしている。
男の話を真っすぐな眼差しで少女は聞いている。
きっと少女と男は一緒には生活をしていないのだろう。
男は一人単身赴任にでも出ているのだろうか。
この後、母親が現れるのだろうか・・
もしかすると2人の会話の中に出てくる「ママ」は、男とはもう夫婦では無いのかも知れないなと思った。

ウェイトレスが運んできたオレンジジュースを2人のテーブルに置く。
少女は小さく頭を下げ恥ずかしそうにだがウェイトレスに向かって「ありがとうございます」と礼を言った。
たとえこの男と少女が一緒に生活が出来ていなかったとしても、少女はきちんとした誰かに躾けられてきたのだろう。
ならば、どんな形であれ、男は父親としての役目を果たしている事になるのだろうと思う。

この少女は今夜、サンタクロースとお泊りする事を知っているのかもしれない。

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