年末にむけて

  • 2010.12.09 Thursday
  • 15:48
昨夜は久し振りに朝方まで酒を呑んだ。
3日ぶりくらいだろうか・・アハハ

イケメン上場会社社長Tから数日前にメールが入った。
秘書の方に送るメールが間違って私の所に届いたのではと思うほど事務的な内容で以下の3つの中から都合の良い日を選択しなさい的に日付と時間が数パターンだけ記されている。
仕方が無いので真ん中のコース?を選んで返信をしてみると「了解」とだけ。
次に届いたメールは待ち合わせの店を指定している。
あの男は私の事をスパイか何かと勘違いしているのじゃなかろうか・・

指定された時間に店に着くとあれほど事務的なメールを送る人とは思えない笑顔で私を待つT。
席に着くと酒が運ばれてくる前からTは随分嬉しそうに最近Tの廻りで起きている日常や今年の春にTに誘われ一緒に出かけたパラオへの波乗り旅行の後日談なんかを話し始める。
Tは世間的には公人という立場だからなのか、Tが話す日常の出来事の話は私にとっては刺激的に聞こえる事が多い。普段こうして逢っていても必ずTの傍にはスケジュールを握るイケメン秘書S君がいる。
朝方まで六本木で酔っ払った日も、帰れなくなるまで呑んで私のアパートに泊まった日も何処からともなく迎えの車が現れてTは消えていく。月光仮面みたいだな・・
しかし、今日のTは普段のTとは違って何かに気を使っているように私には見えた。 お金でも借りに来たのだろうか。
仕事とはいえど何十億、何百億という金額を動かしているような男に貸す金など私には無いし、どちらかと言うと今年も年を越す為には誰かに金を借りれないかとこちらが思っている位だ・・。

数ヵ月前、どうも眩暈がひどく物忘れがひどいので悩んだ末、頭の検査を受けた。
結果は脳には何の異常も見られず物忘れは元々私の記憶力が悪かったという事で決着がついた・・アハハ
その代わりに私の頭の中には7ミリの動脈瘤があるという事が解った。
同じ位の年齢であろうK先生は白黒の写真を見ながら神妙な面持ちで話す。
「どなたかご一緒に話を聞かれるご家族は?」
不謹慎だがK先生の話し方が一昔前のテレビドラマみたいで笑ってしまった。
正式な病名は未破裂脳動脈瘤と言うらしい。
未破裂という事は破裂をする可能性があると言う事で、破裂をすればくも膜下出血という病名に変わる。
同じ病気の方もいらっしゃるのだろうから生と死の話はあまり触れない方がよいのだろうが、まぁ手術をせずに破裂すれば
助かる事の方が極端に少ない病気であるという認識が一般的である。
最近だとプロ野球巨人軍コーチの木村拓也さんがこれで亡くなられている。
私はこの病気の事を身内に話すのに一月以上かかった。私自身はさほど考え込んでもいないのだが、家族となるとやはりやっかいな感情が物事を大きくする。
医師や看護士が血だらけで運ばれて来る患者を冷静に判断し処置する事が出来るのはやはり他人だからだろう。
ある程度覚悟はしていたが、家族に話してからは煙草も自由に吸えなくなった。
煙草を吸っている最中に動脈瘤が破裂し意識不明になる事例が多いのは血圧の上昇と関係しているからだと、にわか勉強家達は自慢気に言う。煙草をやめる位なら死んだほうがましだと粋がってた中年がこんな形で禁煙をさせられるとは夢にも思わなかった。

Tが普段は見せない表情で亡くなった妹の事を涙を溜めながら話してくれた。
嘘ぶく私にそれでも身体を大切にしてくれと純粋な目で言ってくれた。

Yの墓参りに数年ぶりに新潟を訪れた日、雨で濡れた墓石に享年28歳と刻まれていて改めて驚いた。
死んだ子の年を数える様な話をしてもしょうがないのだが、あれからもう10年以上の時が過ぎたのだ。
病気の神様は生きているという事も死ぬという事も決して特別な事ではないのだと認識させてくれる。
死亡率が何パーセントだとか、生存率が何パーセントだとかは知ったこっちゃない。
1つだけ確かなのは人は誰もが生を受けた瞬間からどんな例外もなく砂時計が落ち始めるのだという事だけなのだ。
手術を受ける為の準備を何もしない私に代わって友人である北原脳神経外科クリニック院長の菅原氏が忙しい中をJ医大のM先生の所までわざわざ出向き手配までしてくれた。
ずっとヤブだと思っていたが本当は良いお医者さんだったのね・・アハハ。感謝している。
不器用な死神博士らしく、酒を呑んだ帰り道に何も言わずお守りを手渡してくれた。
Mはキセキの水だと鹿児島の温泉水をわざわざ送ってきてくれた。
Kは煙草が止めれないだろうと禁煙煙草を中毒になる位持ってきてくれた。
カリスマ美容師Mも今年の忘年会の日程を私の為にさりげなく気を使ってくれている。
そしてIはジジィが生きている間に盛大に生前葬をやりましょうよなんて騒いでいる。こいつだけは死刑だな・・アハハ
一緒に仕事をしている内勤スタッフに年明け暫くの間留守にする事を報告した。
元々私などがいなくても大した変わりは無いのだが、頼りになるスタッフ達に救われて13年もの間好きなようにさせて貰ってきた。
暫くの間、外から眺めてみるのも悪くはない。

スポンサーサイト

  • 2017.10.11 Wednesday
  • 15:48
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        

    PR

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << October 2017 >>

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM